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五輪効果で建築コストが上昇、今は買い時ではない?

「不動産を買うなら五輪の後にしなさい 不動産鑑定士がこっそり教える売買のコツ」という本が話題になっています。

 

作者は千葉県生まれの不動産鑑定士で、会社の代表取締役・萩原 岳。相続税申告時の不動産評価など税務鑑定を専門とし、適正な評価額の実現を掲げて相続人と共に「戦う不動産鑑定士」として活動しているそうです。

 

2020年、56年ぶりの2度目の東京五輪の影響で、競技場が集まる東京臨海部をはじめとして、開発ラッシュが始まっています。競技場の建設に誘発され、周辺でもマンションなどの建設が相次ぎ、まるで高度成長期の活気を見せています。

 

東京臨海部は、競技場や環状2号線などの大規模開発に加えて、築地から移転してくる豊洲新市場の建設が進むエリアとしても注目されています。

 

五輪までに供給されるマンションは建築コストが高い

 

東京湾岸エリアでは、2020年に向けて、現時点だけでも1万戸以上の計画があるといわれています。大型の住居開発が多数進行しており。有明の人口は五輪後に4万人弱と現在の5倍近いまで膨らむ可能性があります。

 

不動産投資に関する関心も高いものの、五輪までに供給されるマンションは、既に資材や人件費が高騰していて、建築コストが上昇しているため、買い時かどうかの判断ではポイントが下がっています。

 

アベノミクス効果で一般には買い時に見えるかもしれませんが、萩原氏は「転売目的ではないのなら、今慌てて買う必要はない」と説明しています。

 

五輪後には不動産価格が落ち着く可能性がある

 

不動産価格はまだ「上がる」と予測されているので、不動産投資としては旨味があるようですが、そこにずっと住む、という意味では、損をする可能性があるということです。

 

作者は「焦って高値づかみにならないように」と警告し、「五輪後には価格が落ち着くので今は買い時ではない」と指摘しています。

 

とはいえ、ライフスタイルやライフサイクル的に「今、家を買いたい、住み替えたい」という方もいると思うので、そこは割り切って考えればよいでしょう。ムードに流されてつい買ってしまうことはないよう注意してください。

 

大きな買い物だけにタイミングを見誤らないよう、多角的に情報収集していく必要があるといえそうです。